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2020年10月6日 火星最接近

10月6日に地球と火星が最接近します。接近は2年2ヵ月ぶりで、前回2018年7月31日は15年ぶりの大接近でした。今回はそれに次ぐ接近で火星がとても明るく輝いています。おおよそ2年2ヵ月周期で起きる接近ですが、今回並みの接近は次回13年後となります。

火星と地球の位置関係と望遠鏡で見る見かけの大きさの変化

地球と火星との距離の変化で望遠鏡で見える火星の大きさが変化します。10月6日が最接近日となりますが、 前後、1か月間はかなり大きな状態が続きます。

火星のほかに「木星」「土星」も!

◆10月中旬午後8時ごろの空

10月~11月の午後8時ごろ、火星は南東の空に見ることができます。オレンジ色で非常に明るく最接近時には、-2.6等級で輝いています。
さらに西の空に火星と同じくらい明るさの木星、その隣には土星もあり、こちらも見どころです。
火星は赤っぽく、木星は薄い黄色に輝いています。また、方位も大きく異なるので、この2点に注意して見つけてみてください。
なお、惑星はそれぞれの周期で太陽の周りを回っていますから夜空で見える時期は異なります。3つの惑星の見ごろが重なるのは、とてもラッキーなことです。
当館で毎週土曜日曜の夜に開催している星空観望会では、火星に加え、11月までなら木星と土星も望遠鏡で見ることができます。

 

地球と火星の接近とは? 同じくらいの接近は13年後って?なぜ?

地球は365日、火星は687日で太陽のまわりを回っています。そのため、約22カ月ごとに地球が内側から火星に追いつく“接近”が起こります。今回は、10月6日が最も近くなり、6207万kmの距離まで近づき、マイナス2.6等級で非常に明るく輝きます。
おおよそ2年2か月おきに起きる「接近」ですが、その時の距離はいつも同じではありません。上の図は強調して描いていますが、火星と地球の軌道が平行ではない(火星の軌道がゆがんだ楕円軌道)ため、おおよそ15年周期で大接近が起きます。その2年後となる今回の接近はかなり良い条件での接近となり、次回同じくらい近くなる接近は13年後の2033年になります。

望遠鏡で見た火星

火星を望遠鏡で見ると黒いシミのような模様や、極地方に白いドライアイスや氷のかたまり「極冠(きょっかん)」が見えることがあります。

2020年8月29日の火星

 

2018年7月2日の火星

20180702

2016年5月31日 最接近の火星

20160531

2003年 火星の見かけの大きさと模様の変化

2003

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