今年は、月が沈む午後10時過ぎから3年ぶりの好条件で観察できます。
ペルセウス座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群のひとつです。国立天文台によると、今年のペルセウス座流星群は8月12日(月)の夜から翌日の明け方にかけて、最も見ごろを迎えます。流星が最も多くみられると予想される時間は、ペルセウス座が空高く昇ってくる12日(月)の午前2時から3時頃にかけてですが、ペルセウス座が昇ってくる12日の午後10時頃から見やすくなってきます。
月明かりがあると暗い流星が見えなくなるため流星の数が減ってしまいますが、見ごろの時に月が昇っているかどうかは毎年変わります。今年は上弦前の月が午後10時過ぎに沈むため、以降は月明かりの影響はなくなります。また、ペルセウス座が最も高く昇る時間と流星群そのものの活動のピーク(極大)の時間帯が近いと流星の数が増えます。今年のピーク(極大)は12日午後11時ごろと比較的近く、3年ぶりの好条件で観察できます。下記のポイントに気を付けながら観察することで、流星に出会う確率を上げることができます。
流星群の観察には、望遠鏡や双眼鏡は必要ありません。流星群の流星は、放射点を中心に空全体に流れます。星がよく見えるところなら、ペルセウス座を中心に空全体を見てみましょう。空が明るく星が見えにくいところでは、できるだけ星がよく見える方角を見た方が暗い流星まで見られます。また月や街灯など明るいものを視野に入れてしまうと暗い流星が見づらくなります。月や街灯に背を向けたり、建物の影から見るなど明るいものを避けて見てください。
ペルセウス座流星群の流星は、明るい流星(火球)が流れやすいという特徴もありますので、空が明るい所でも印象的な流星が見られる場合もあります。また、数は減りますがピークの前後数日間も流れます。天候が期待できそうであればお盆休みに星空を見上げ、じっくりと流星を待ってみましょう。なお、出かける前には最新の天気予報を確認し、無理はせず、安全には充分注意したうえで観察を行ってください。