月と金星と水星が近づきます。
日の入り約30分後の西の空が開けた場所で観察してみよう。
近頃、夕方西の空に明るく輝いている一番星が「金星」です。その金星は、これから日ごとに日の入り後の高度が下がり、まもなく夕方での見ごろを終えます。
夕空最後の金星の見どころが5月24日(日)に起こります。それは、月齢2の大きく欠けた月と金星が並び、そのすぐ上のあたりに水星が位置しています。日の入り30分後の非常に低い高さのため、西の空がよく開けている所で観察してみましょう。
水星は金星ほどには明るくないため、夕方のまだ明るい空では簡単に見つけることはできません。今回は、明るい金星を目印にして水星を探してみましょう。なお、水星と金星が最も近づくのは5月22日(金)です。この日の水星は金星のすぐ左隣り(月のみかけの大きさ2つ分ほどまで近づきます)ので特に探しやすいでしょう。
双眼鏡があるとより探しやすくなります。しかし双眼鏡で太陽を見てしまうと失明の恐れがありますので、双眼鏡を使う場合は太陽が沈んだ後に使うように気を付けましょう。水星は6月はじめにかけて夕方西の空での見ごろを迎えます。
月と金星と水星が夕空で織り成す天体ショーをぜひ見てみませんか。