今月も一番星の金星と月が並びます。
夕方~午後8時ごろの西の空を観察してみよう。
近頃、夕方西の空にひときわ明るく光っている星が「宵の明星」金星です。金星は、英語ではVenus(ヴィーナス)つまり愛と美の女神の名前がつけられていて、その名にふさわしいような美しい輝きを放っています。その金星が5月中旬まで一番星として空に輝いています。
その金星に、4月26日(日)に月齢3の大きく欠けた月が並びます。この日も角度にしておよそ10度くらいの間隔があります。(腕を伸ばしてげんこつを握ったときの幅が約10度です)月は毎日欠け具合を変えながら大きく空を動いていきます。晴れていたら翌日も続けて観察してみると、金星との位置関係が変わり楽しめます。
また、月齢27~3の頃の月をじっくり見ると、月の夜(欠けていない)側がうっすらと見えることがあります。これは「地球照」と言います。太陽の光が地球に当たり、その照り返しが月をうっすらと照らす現象です。肉眼でも見ることはできますが、双眼鏡があるとより分かりやすいでしょう。下の画像は月齢3の月を撮影した画像で、地球照が写っています。
なお、この時期に金星を望遠鏡で覗いてみると、欠けている様子が見えます。4月11日(土)に当館の80cm大型望遠鏡で金星を撮影した動画をTwitterで公開しています。大型望遠鏡での金星の様子は、今後も定期的に公開する予定です。
【天文情報】本日昼過ぎ、当館の80cm大型 #望遠鏡 で #金星 を撮影。金星はこの時期に望遠鏡でのぞくと大きく欠けた様子が見られます。臨時休館中の今、皆様に生で見ていただけないのでここで公開します!金星は5月中旬まで夕方西の空で #一番星 として輝いています。ぜひご覧ください。#天文台 pic.twitter.com/8G7Wt4ysgM
— ディスカバリーパーク焼津天文科学館【公式】 (@Discovery_Yaizu) April 11, 2020