昼の長さが徐々に短くなるこの時期、星空に出会える時刻が早くなります。星を眺めるにはよい季節になりました。そんな時、星座の探し方や星の名前を知っていると、夜空を見る楽しみがさらに広がります。プラネタリウムや星座早見で探した星を、ぜひ本当の空でも見つけてみてください。
1年の中でももっとも星空の美しさを感じられるのが、
全天で21個ある1等星のうち、8つも空に昇ってくる冬の夜空です。
星探しの目印になるのは、オリオン座です。
南寄りの空に4つの明るい星で描く四角の中に、等間隔に3つの星がならんでいるところを見つけましょう。
それがオリオン座です。
リボンや砂時計のような形にも見える特徴的な星のならびですから、見つけたことがある方もいらっしゃるでしょう。四角を作る星の左上がベテルギウス、右下がリゲルという1等星です。
オリオン座の中心に並ぶ“三ツ星”を結び、右上に伸ばすとおうし座のアルデバラン、左下へ伸ばすと全天でもっとも明るい恒星シリウスが輝きます。シリウスとオリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンを結んだのが「冬の大三角」です。頭上付近にはぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックスがあります。
さらにオリオン座の1等星リゲル、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオン、シリウスと結ぶと、夜空に結ぶ華やかな6角形「ウインターダイヤモンド」を描くことができます。
残りの一等星は、りゅうこつ座のカノープスです。「冬の大三角」の南にあり、南の方角が開けていないと見ることができません。南側に海が広がるディスカバリーパーク焼津は、観察に絶好の場所です。2月中旬20時ごろがチャンスです。
星空観察を行う際は、風邪などひかないように暖かい格好をしてご覧ください。