夜の訪れが早く、空気も澄んで星が美しく輝く季節になりました。そんな時、星座の探し方や星の名前を知っていると、夜空を見る楽しみがさらに広がります。プラネタリウムや星座早見で探した星を、ぜひ本当の空でも見つけてみてください。
冬の星空にある1等星は、稀に見られるカノープスを入れると8つ!この数は春夏秋の1等星を合わせた数と同じで、冬の星空が美しいと言われる理由の一つです。明るい星をたよりに冬の星座を見つけてみましょう。
始まりはオリオン座。きれいに並んだ3つの星“三つ星”とそれを取り囲む四角形が目印です。4つの星のうち左上に輝く赤い星がベテルギウス、右下にあるのがリゲルです。“三つ星”の下にはぼぉっとした光の塊があります。これがオリオン大星雲です。
オリオン座の“三つ星”を結び、右上に伸ばすと赤く輝くおうし座の目に当たる星アルデバランがあります。さらに先へと伸ばすと星が数個並んでいるところがあります。これが日本では「すばる」の名で親しまれてきたプレアデス星団です。“三つ星”を左下へとたどると全天で最も明るい恒星シリウスが輝いています。ここにあるのがおおいぬ座です。シリウスとオリオン座のベテルギウスとで「冬の大三角」を形づくるのがこいぬ座のプロキオンです。つぎに、オリオン座の四角形を真上に伸ばすとぎょしゃ座のカペラ、リゲルとベテルギウスを結び伸ばすとふたご座の2つの明るい星にたどり着きます。ひとつは1等星ポルックスもう1つは、2等星カストルで、それぞれ、双子の頭で輝きます。
オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックスを結んでできる大きな六角形をウィンターダイヤモンドと呼びます。
さらに2月中旬午後8時ごろ「冬の大三角」の真下の地平線すれすれに赤っぽい星が見えることがあります。全天で2番目に明るい星、りゅうこつ座のカノープスです。中国では昔、「南極老人星」と呼ばれ、見た人は長生きができる縁起が良い星と言われていたそうです。星図の右上にかかれた日にちと時刻を目安にぜひ、探してみましょう!