昼の長さが徐々に短くなるこの時期、星空に出会える時刻が早くなります。そんな時、星座の探し方や星の名前を知っていると、夜空を見る楽しみがさらに広がります。プラネタリウムや星座早見で探した星をぜひ本当の空でも見つけてみてください。
秋の星座の目印は、頭上付近にある四角形「秋の四辺形」です。2等星と3等星でできる均整のとれた長方形。ここを始まりに秋の星座を見つけてみましょう。
まず、この四辺形は、天馬ペガススの胴体の部分にあたります。四辺形の西側に馬の首と顔、2本の前足が描かれています。この馬の鼻先にあるのが、数十万個の星の集団M15球状星団です。四辺形の北東側の星アルフェラッツは、ペガスス座ではなく、アンドロメダ座の星です。この星を頭とし、古代エチオピア国のアンドロメダ姫が描かれてます。有名なアンドロメダ銀河は、姫の腰のあたりに位置します。
四辺形の西側の2つの星を結び南へ向かって伸ばすと、みずがめ座を経て、秋の星座唯一の1等星、南のうお座のフォーマルハウトにたどり着きます。みずがめ座の西側には、この秋、火星が位置するやぎ座があります。四辺形の東側の2つの星を結び北へ向かって伸ばすとアルファベットのW型に並ぶカシオペヤ座を見つけることができます。