夜空を見上げると星たちが輝いています。夕涼みをしながらのんびり空を眺めるのもよさそうです。そんな時、星座の探し方や星の名前を知っていると、夜空を見る楽しみがさらに広がります。プラネタリウムや星座早見で探した星をぜひ本当の空で見つけてみてください。
頭の真上あたりに3つの1等星が目につきます。その中でも一番明るく、高いところに輝くのは、こと座のベガです。それより少し低いところで、南寄りに輝くのが、わし座のアルタイル、北寄りに輝くのが、はくちょう座のデネブです。そして、これら3つの星を結んでできる大きな三角形を「夏の大三角」といいます。
こと座のベガは七夕の織姫星、わし座のアルタイルは彦星です。はくちょう座のあたりから、ベガとアルタイルの間を通り、南の空へ天の川の流れが続きます。天の川はたくさんの星の集まりで、空が暗いところでは、うっすらとした光の帯のように見えます。
南の空の低いところにはS字型の星の並びがあります。このあたりが、さそり座です。赤い光を放つ1等星はアンタレスといい、さそりの心臓で輝きます。そして、今年の夏は近くに火星と土星が明るく見え、アンタレスとともに小さな三角形をつくります。