- 内容
秋はお月見の季節です。古くから、わたしたち人類に最も親しまれてきた天体が月です。その月は、そして地球は、どのように誕生したのでしょうか。惑星系形成論の第一人者である小久保英一郎先生に、「星くずから地球そして月へ~スーパーコンピュータで探る起源」と題してお話していただきます。
<講師>
小久保英一郎さん (国立天文台理論研究部教授)【プロフィール】
1968年宮城県仙台市生まれ。1997年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。博士(学術)。専門は惑星系形成論。理論とシミュレーションを駆使して惑星系形成の素過程を明らかにし、多様な惑星系の起源を描き出すことを目指している。中学校3年生「国語」の教科書(光村図書)では「月の起源を探る」を執筆。他に、著書多数。【先生からのメッセージ】
太陽系は約46億年前に原始太陽系円盤とよばれる太陽の周りの円盤から誕生したと考えられています。 円盤は星くずであるガスと塵からできていました。まず、塵から微惑星とよばれる小さな天体ができました。 微惑星は衝突合体をくり返して大きくなり、原始惑星へと成長しました。 この原始惑星がさらに衝突をくり返して、最終的に地球が誕生しました。 そしてこの衝突のときに地球の周りに散らばった原始惑星の破片から月が生まれたのです。 塵から地球と月へ、スーパーコンピュータが描き出した地球と月の誕生物語を紹介しま す。 【開催日】
11月3日(木・祝)- 時間
16:15~17:30(開場16:00)
- 対象
- 中学生以上
- 料金
- 無料
- 定員
- 165人(申込先着順、定員に達し次第受け付けを終了します)
- 申込方法
- 電話または直接来館してお申し込みください。10月1日(土)から受け付けを開始します。
【お申込電話番号】
054-625-0800
【サイエンスカフェを同時開催】
天文科学講演会に引き続き、サイエンスカフェを開催します。サイエンスカフェは、専門家と市民がコーヒーを片手に気軽に科学について語り合う場です。今回は、天文科学講演会の講師である小久保英一郎先生をお招きして開催します。